豊玉姫様は、なかなかご本心をお証にされない感じをうけますが、竜宮界といわれる霊的世界をどのような視点から考察すれば良いのか、ちょっとつかみどころがないという感じをうけるのですが、真理を美、調和、心の清らかさという観点で地上に広げようとする力が女神のお仕事であると感じられます。
また、女性の美と、美しい海とは、何か関係があるのかもしれません。
ギリシャにあっても海の美しさとヘルメスの愛の教えが融合して、愛の中に美しさと知が内包されていたと教わっています。
余談ですが、私自身も沈みゆく夕陽が海に反射して、オレンジ色に輝いている風景を見るのが好きです。
恋人同士が、海に沈んで行く夕陽を眺めながら、語り合う姿は何となく微笑ましい感じがします。
美と心の清らかさと調和が、三位一体となって、女神の世界である美が実現されていくと思えます。
表面だけ美しく見せようとしても、心の中が自我、我欲であったりしては、他の人との調和も実現できませんし、心の清らかさという観点でチェックしても、天上界にある美を表現することはできないのでしょう。
文学にしても、読み終わった後に感動を覚える著作もあれば、ただ人間の欲望を描いたような地獄文学もあります。文学という領域であっても、感動を与える小説は美しいものでしょう。逆に読み終わった後に不快を感じるような文学は、地獄的な要素が含まれていると言えると思います。
昔からギリシャには「悪魔は芸術を解さない」ということわざがあると言います。美という観点から善悪を判断しようとした場合、どのなるのでしょうか。
例えば、絵画などは芸術家の魂の生地が表現されていると思います。
以前テレビで、ムンクの叫びについて、芸術的観点からその素晴らしさを説明していた女性の芸術家がいましたが、私のようなど素人が観ても、心が安らぐというよりは何か首を絞められた息苦しさを感じますが、どうなのでしょうか。
正直、ムンクの叫びの絵画と一緒の部屋には住めないなという感じです。
魂の美しさとは何かという切り口から、真理を探究するのも大切なことであると思えます。
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