私達は視覚を通して対象を観測するとき、物質の側面以外にみることができません。
肉体の構造上、光の強弱によって遠近感を感じとることができるかもしれませんが、写真で写した風景と同じようにみえるということは、私達の目は対象の表面しか確認できないことを意味しています。
3次元的形式で生存している私達は、事物の側面、一部分しか確認できません。
もし、2次元(平面)に人類がいるとしたら、世界をどのように認識するでしょうか。
2次元人は相手の存在を側面でしか見ることができません。
2次元人には相手が線(2次元の外側、表面は線分で囲まれています)として見えるはずです。
5角形や8角形であろうと、相手は線分にみえるはずです。
1次元人(線分)に人類がいるとしたら、世界をどのように認識するでしょうか。
相手を点(0次元)として認識するはずです。
線分の側面は点ですので、1次元人たちはお互いを点として認識していると考えられます。
もし0次元(点)としての人類が存在するとしたら、世界をどのように認識するのでしょうか。
0次元ですので、自分自身がすべてであり、神であると自惚れるかもしれません。
もし、私達3次元存在である人間が、0次元生命体の自惚れ慢心している姿を見たとしたら、どのように思うのでしょうか。
やはり一言、説教したくなるのではないのでしょうか。
わたしなら0次元生命体にこのように言うかもしれません。
「0次元さん、そのように自惚れてはいけません。あなたが見ている世界は本当の世界ではありません。あなたの住んでいる世界は、真実の世界の影であり、全く不完全な世界です。真実の世界とはもっと自由な世界なのです」
と説明することでしょう。
私達は事物の表面、側面以外にみることができないと書きました。
私達は、物質の内部を見ることはできません。
ところが、下の次元であれば内側を見ることができます。
2次元同士であればお互いが、線分としてみえるはずです。線分の内側(平面)はお互いから見ることはできません。
しかし、3次元立方体的生命体が2次元平面的生命体を見れば内側までみえてしまいます。縦横を超えて高さの方向から観察することで、その内側を見ることができるのです。
もし4次元生命体が私達3次元生命体を見るとするならば、3次元の内側を見ることができるでしょう。
そして、4次元的生命体が3次元人間にメッセージを発信すると、声が内側から聞こえてくるはずです。
それは3次元生命体が2次元生命体に声をかけるとするならば、外側(1次元)からではなく、内側(平面)から聞こえてくるのと相似の関係です。
4次元世界とはどのような世界なのでしょうか。
3次元の物差しで4次元を測ることは不可能ですから、通常は想像もつきません。
しかし、上記の内容から推測は可能であると考えます。
0次元(点)が移動すると線になります。
1次元(線)が直角に移動すると面になります。
2次元(面)が直角に移動すると立方体になります。
3次元(立方体)が直角に移動すると4次元になります・・・・?
4次元の側面は3次元の内側で構成されていると考えられます。
相対性理論によりますと、私達の住む3次元空間と時間は無関係に独立した存在ではなく、4次元時空として統一していると考えます。
時間を1次元として考えていると思われますが、私達は時間の流れを現在から過去や未来に移動できないという意味で点だと理解することも可能です。
点が広がりを持つとどうなるでしょうか。時間に広がりを持つということは過去・現在・未来が同時存在することを意味していると考えられます。
私達が生存している3次元は過去や未来に移動できませんので、時間の一部分、断片に閉じ込められた世界であると考えることができ、時間の側面が3次元立方体であると言えるかと思えます。
相対性理論によりますと、光速に近づくほど物差しが縮むといわれています。
例えば静止した系から24万q/秒で走る系をみれば、
C:光速30万q/秒
V:運動する系の速度
L:長さ
となり、静止した系の3/5 に長さが縮む計算になります。
速度が光速に近づくほど長さL´が短くなります。
どんなに頑強な鉄棒でも、どんな強力な圧縮機にかけてもびくともしない固体でも、速度が光速に近づくと縮むということです。
この縮みをどう解釈するかです。
これは、すべての物質が光速に近づいた時、だんだんに4次元空間に入りこんだという解釈はできないでしょうか。
光速に近づくにつれ、物質が第4番目の次元(時間)の方向に傾いたと解釈できるかもしれません。
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