色とは、地上的なものを表現した言葉です。
空とはどのような意味が含まれているのでしょうか。
仏光物理学の第二テーゼには、仏の光が凝集拡散することで、創造と破壊を行うことができる、といわれています。
エネルギーが一点に集中しますと、粒子としての性質が顕著になり、エネルギーが拡散しますと波動としての性質が顕著になると考えることが可能です。
あるいは、霊的世界が実体で地上的なものは、仮のものであるという解釈も成り立つと思います。
プラトン的には、地上的物質的なものはイデア(霊的世界)の影(仮の姿)であるという考え方も可能かと思います。
霊的な光エネルギーは波動性を内包しており、振動数が一定以上になると物質として顕現してきます。
これは仏教的な解釈ですが、現代的に翻訳しますと、以下のような説明も可能であると思います。
エネルギーの創成や宇宙の誕生を考えるときに、無からどのようにして、エネルギーが発生したのかを体系的に説明できなければ、その理論は不十分であると思えます。
現在、観測され測定されている数値と矛盾することなく、現在発見されている定数とも矛盾しないような理論的な仮説が必要であると考えます。
E=hν(エネルギー=プランク定数×振動数)という式がありますが、プランク定数に振動数をかけるとエネルギーの数値がでてきます。
どうして振動数(回転数)をプランク定数にかけるとエネルギーがでてくるのでしょうか。
プランク定数が生まれた経過を以下に説明します。
プランク定数の算出の経過
物理学読本より
化学反応のエネルギーは、たとえば次のようにして大体分かる。石炭1グラムが8000カロリー発熱するとして、1グラムの石炭が炭素原子6×10^22個含むとすると1原子あたりの発熱は
である。(h)を定数として光の粒子のエネルギーをh×振動数とする。波長3000Åとするとh×振動数を化学反応のエネルギーに等しいとして
h=5×10^-12/10^15〜erg・秒となる。正しい値はh=6.624×10^-27erg・秒である。プランク定数の算出過程。
算出式の検討
8×10^3は8000の書き替えであり、4.2×10^7は1カロリーをエルグ単位で表している。
8×10^3×4.2×10^7(erg)は8000カロリーを(erg)で表している。これを1グラムの中に含まれる炭素原子数6×10^22で割ったものであるから答えの5×10^-12ergは、1つの炭素原子がどれだけの仕事をするエネルギーを持っているかを表現している。
5×10^-12ergを10^15で割ったものが(h)であってそれは5×10^-27ergであるという。分母の10^15は次の計算による。 1Å=10^(-8)pであるから、3000Åは3×10^-5pである。光速は1秒間にC=3×10^10pでこれを
3×10^-5pで割れば10^15が出ます。これは波長3000Åの光の1秒間の振動数であります。
一つの炭素原子のエネルギーを波長3000Åの光の1秒間の振動数で割ったということは、1秒間に振動するうちの1振動(1回転)した時のエネルギーという意味になると考えます。
∴h=5×10^-27ergは1回転(振動)当たりの値であります。
次に万有引力定数について
万有引力定数G=6.670×10-11nm2kg-2=6.670×10-8ダイン㎠g-2
∴1pを隔てた質量1gの2個の球の間の引力は6.670×10-8ダインである。
物理量・万有引力定数6.673×10-8dyn・p2・g-2の1pにおける6.673×10-8ergはh×1.0070×10 19乗/sec
6.673の数値がhの6.6262に近い数値です。
これは、まったくの無関係とは考えられません。
【仮説】
上記の証明でプランク定数とは、1Hzの電圧、1振動・1回転した時に発生するエネルギーであると考えられます。
1Hzの電圧値 波動性科学 参照
基本であるプランク定数(1振動した時に発生するエネルギー)に振動した回数をかけると、エネルギー値がでます。
振動数(回転数)が多いほどエネルギーが大きいということは、素粒子の世界では半径が小さいほど回転数が多いので、エネルギーが大きいということになります。
エネルギーは振動数に比例し、大きさに反比例すると考えられます。
エネルギーを発生した分、希薄になった原子空間に流れ込むエネルギーが万有引力ではないでしょうか。
万有引力は原子に流れる求心的エネルギーの流れであり、プランク定数は遠心力的なエネルギーの発生であると考えます。
求心的エネルギー(万有引力)と発生する遠心的エネルギー(プランク定数)は等しいと思われます。
振動数とエネルギーの関係は光電効果でも説明されています。
光電効果とは、物体に光を照射したとき、物体の表面から電子を放出したり、または物体内部で電子が移動して電流が流れたり、起電力を生じたりする現象をいう。前者を外部光電効果、後者を内部光電効果といいます。物理学事典より
※宇宙創成は、どのように起こったのでしょうか。
高次元のエネルギーがバランス状態を保たれている時は、現象に変化が起きません。このバランス状態が崩れると、低圧帯と高圧帯ができます(対称性の自発的やぶれ)。
低圧帯は私たちが存在する宇宙であり、高圧帯は裏宇宙を構成していると考えます。
エネルギーは高い状態より低い状態で安定しようとするので、エネルギーが低い方向に減少していきます。エネルギーの消滅・減少は渦を発生させます。
これが、我々が認識できる宇宙に最初に発生したエネルギーであり、物質の発生であります。
高次元のエネルギーの減少が物質の変化であり、時間の発生あるいは時間の経過です。このエネルギーの減少する速度が時間の早さになります。現象の変化が激しいほど時間が早く経過します。
やがて高次元のエネルギーの渦が消滅すると、エネルギーの発生が停止し、物質が消滅して、時が停止します。
そしてまた、※にもどって同じ経過を繰り返します。
高次元のエネルギーと物質界でのエネルギーの変換が、仏教的には、色即是空・空即是色という意味であると考えます。
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