『釈迦の本心』の第6章人間完成の哲学を読んで、自分が光の天使と思える人は少ないでしょう。
永い時間の流れの中で自助努力を積み重ねていく過程で、自己確立をしていかなければなりません。
そして自己確立をしていく中で利他の気持ち、相手に対する優しい気持ちを持ちながら、社会や国をユートピア・仏国土にしていくという使命が、各個人の課題として与えられています。
まずは真理の知識を学ぶことが最重要課題です。なぜなら、真理知識という正しい価値基準を自分自身の中に確立しておかないと、物事の価値判断が出来ないからです。
法をしっかりと自分の中で固めておくことで、自分の周りに起きていること、あるいは霊現象など、法に照らしてどうであるかという判断、判定が出来るようになるからです。
この部分を固めておかないと、例えば霊の声が聞こえる、霊示が降りてきたと言っても、天上界からのものなのか、地獄界からのものなのか、もうなんだかわからなくなってしまうはずです。
しかし、その真理知識は心の深いところに落とし込んでいかなければいけないということも、今までの経験から理解できるようになりました。
自分自身を含めていえることですが、真理知識を心の深いところにまで落とし込まないと、自分自身の考え方や人格を変える力となりえないことも、また真実であると思います。
菩薩という魂は、地上において非常な困難・苦難や悲しみに遭遇することがとても多いと学んだ記憶があります。
なぜならば、真に悲しみを通り、挫折を通りこし、苦しみや困難を通りこした人でなければ、本当の意味で人に対して優しくなることが出来ないからです。
そのような悲しみや苦しみを通ってきた人は本当の意味において優しくなります。
まなざしにおいて、態度において優しくなってくるものと思います。
自分の苦しみや悲しみを通して、他の人の苦しみや悲しみを実感として理解できるようになるからです。
地上に何度も転生輪廻する理由の一つも、地上での経験、体験を通して他の人の気持ちを理解することにあると思います。
人は、自分の思考形式、型枠に納まるように物事を引き伸ばしたり、縮めたりしながら歪めた状態で物事をみてしまいがちですが、真理からみてどうなのか、真理からみて善悪の価値判断が出来るような自分自身をつくっていくことができればと思います。
自己確立をしていく過程で、このような困難苦難を一通りこなした後で、法の学びを十分に終えた後に菩薩や如来に上がっていくのでしょう。
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