芸術とは魂の栄養源であり、人間が正しい方向に成長するための源であると思えます。
子供の頃には美的な感覚、感性を育てて、芸術的なものに対する感情を呼び覚ますように配慮することが大切だと思います。
小さいうちは感受性が高いので、美しい音楽や絵画にふれ感性を磨いておくことで、将来、存在に対しての愛情や、人間としての道徳律、あるいは人生の困難に立ち向かっていく勇気などが育まれると思えます。
また、自分の経験則からいって、芸術には人間の心に休息や、やすらぎを与える力があるのではないかと思えます。
仕事が終わって疲れた体であっても、落ち着いて音楽を聴くことによって、乱れた心の波長が整う感覚を自覚することができます。
唯物論的に物質がすべてとする考え方からは、芸術を通して人間の心が癒される理由が説明できません。
「この世界には、肉体の感覚でとらえる事物しか存在しない」という世界観は、世界の現実の半分しか見ていません。唯物論的なものの考え方には、物質を生じさせている、霊的作用についての認識が抜け落ちています。
物質は、それ自身の力だけで存在することはできません。霊的な力によって支えられていなければ、物質が物質として存在することは不可能です。
人間の感性は物質の背後にある霊的なエネルギーを感じとり、受け入れる働きがあるようにも感じられます。
ヘーゲルは芸術について以下のように述べています。
「日常的な内容と形式からの精神の解放であり、感覚的な現象のなかへの絶対者の降臨とそこでの和解です。・・・・・相手のきびしい労苦と骨の折れる認識の努力にあたえられる、最良の報酬です。」
芸術は疲れた人間の精神に光を投げかけ、明日に向かっていくための力を与えてくれます。
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