http://hrp-newsfile.jp/2014/1859/
文/HS政経塾1期卒塾生 伊藤のぞみ
◆保守主義と自由
12月14日投開票を迎える衆院選挙に向けて、幸福実現党は、「この国に、もっと自由を」というスローガンを掲げています。
保守政党という観点から幸福実現党が訴えている「自由」について述べたいと思います。
保守主義は「自由」に大きな価値を見出しています。リベラルも同じように自由を追求していますが、保守主義の自由は、自由に伴って発生する責任を強調している点が違います。
「自由」を標榜して、各人が周囲のことをかえりみず、好き勝手なことをやりはじめれば、人間はお互いに「自由」を侵害することになります。自由だから、車で逆走してもいい、ということになれば他者の移動の自由を著しく侵害します。
責任を伴わない自由がもたらすものは社会の混乱と個人の堕落です。
◆能力の限界を自覚することで責任が生まれる
保守主義者は人間が万能でないということを深く自覚しているからこそ、責任を訴えます。各人が責任を負える範囲で、自由を行使し、創造性を発揮することが、個人の幸福、社会の発展につながるのです。
もし、人間が万能ならば、あらゆる問題はたちどころに解決します。
少子高齢化、不況、失業、企業の倒産、紛争、戦争などといった問題は人間に限界があるからこそ存在しています。
これらの問題への対応策にも物理、経済、環境、個人と組織の能力による制約がかかります。
その現実を深く認識していたからこそ、戦後「鉄のカーテン」演説を行ったチャーチルは、イギリスの危急存亡の秋に、スターリンと手を結びました。
◆リベラルは責任を「政府」に求める
人間に限界がある以上、人間によって作られる政府にも限界があります、しかし、リベラルは「政府は万能である」という考えをもっているようです。
政府が決意すれば平和が訪れる、国家が判断すれば原発は廃止できる、経済が縮小していても、社会保障は充実できる。
万能の政府によって、国民は甘い幸福を享受することができる。
しかし、その先にあるものは政府によって飼育される家畜の自由であることを知らなければなりません。
◆この国に、責任をともなった真の自由を
自由と責任の背景には、原因と結果の法則が存在します。
「良い種をまけば、良い果実が実り、悪い種をまけば、悪い果実が実る」
自由は良い方向で発揮されてこそ、良い結果をもたらします。責任が良い自由を発揮する指針となります。幸福実現党は責任を伴った自由によって、繁栄と平和を実現します。
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