2018年10月08日

哲学の目的は幸福の探求 アリストテレス西田幾多郎・ヒルティの幸福論

哲学の目的は幸福の探求 アリストテレス西田幾多郎・ヒルティの幸福論

アリストテレスは、万人が目指すべきよきものとして『善』を定義しています。
そして、達成しうるあらゆる善のなかで最上の善とは幸福(エウダイモニア)であると述べています。
ですから善と幸福は一致しており善即幸福・幸福即善ということになると思います。

この点に関しては西田幾多郎も善は幸福であるとして以下のように論じています。
「善と幸福とは相衝突せぬばかりでなく、かえってアリストテレスのいったように善は幸福であるということができる。我々が自己の要求を充たすまたは理想を実現するということは、いつでも幸福である。
善の裏面には必ず幸福の感情を伴うの要がある』
ただし、快楽に伴う幸福とは区別しています。
「ただ快楽説のいうように意志は快楽の感情を目的とするもので、快楽がすなわち善であるとはいえない。快楽と幸福は似て非なる者である。幸福は満足に由りて得ることができ、満足は理想的要求の実現に起きるのである。」善の研究 第九章 善(活動説)と述べいます。
ただの快楽には精神性がなく、他者に依存しているので高度な精神を有する人間の幸福とは違ったものがあります。

アリストテレスは、人生(あるいは哲学)の目的は善であると述べています。
西田幾多郎は「幸福とは善である。善であることが幸福なのだ」と述べています

宗教的にみればその通りでしょう
善とは正しさであり、自分の心を正し行いを正した生き方でしょうから、善であることが幸福なのだと言えると思います。
「悪を退け、善を選び取る」、「悪を押し止め、善を推し進める」ということでしょうから、仏教的観点からみても正しいと思います。

そして「幸福とは善である」ということは幸福の科学で説かれている幸福論とも一致します。

地上において善を追求するということは、同時にあの世での幸福を意味しています。
善を探究する姿勢にこそ、天上界・実在界において永遠の生命を保証する生き方そのものであるといえます。
ですから、西田幾多郎が説く「幸福とは善である」とは「この世とあの世を貫く幸福」と同じ意味を内包しているといえます。


ヒルティは二種類の幸福があると述べています。
「一つは常に不完全であって、この世のさまざまな宝をその内容とする。
いま一つの幸福は完全なものであって、神のそば近くにあることがすなわちそれである。」
「この世で得られる永続的な幸福は、たえず神のそば近くにあることと結びついた、同様に絶え間ない有益な仕事である。
いささか「神秘的」にすぎると思う人があるならば、「偉大にして真実の思想にいきる」という表現に、しばらく代えてみてもよい。」幸福論(第三部)

一つ目の幸福とは、地上的幸福であるといえます。
地上的なもの、感覚的なものは滅びが内包されており、変転変化し過ぎゆくものです。だからと言って否定するつもりはありませんが、有限という意味で永続性のある幸福とは言えない部分があります。
ヒルティに言わせるとそれは、一時的なもの、錯覚に基づく幸福ということになります。

それではヒルティが言う「たえず神のそば近きにある幸福」とはどのような意味が込められているのでしょうか。
ヒルティはイエス様のように、たとえ信仰なきものから蔑まれ、弾圧を受けようとも、信仰を貫き、神の御心に従い、神の教えを体現しようとする生き方をするならば、それはすでに神のそば近くにあるのであり、永続的な幸福を得ることができる。と説いたのでしょう。

大川総裁は「神や仏のそば近くに座れるようになる」ための条件として信仰の優位について述べられています。
「信仰の優位ということを、しっかりと心に描かなければなりません。
代償の法則の中で、最大のものとは、実は、『この世的なものを、どれだけ捨て、そして、真理に生きららるか』ということです。」

幸福の科学の信者である私達が神のそば近きにある為には信仰心が大切であるということです。
信仰を通して神と繋がっているのであり、日々努力精進し、愛の思いを継続的に持つように努力する姿勢こそが神のそば近くにあることだと考えます。

アリストテレスやヒルティは霊的世界に裏打ちされた真理価値を知っていたのでしょう。



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posted by ガンちゃん at 23:18 | Comment(0) | HS/ガンちゃんの感想・考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宇宙人リーディング理系秀才編 ブラックホールとビックバンの矛盾する関係

宇宙人リーディング理系秀才編 ブラックホールとビックバンの矛盾する関係

対象者の宇宙時代の魂は金星がルーツであるといい、ベガやプレアデス、ケンタウルスαも経験しているということですから、地球で創造された平均的な魂の歴史よりかなり古いのかもしれません。

金星時代にエルミオーレがユリ星人を創造されていたときにお手伝いをしていたということですから、主・エルカンターレと深い関係があることがうかがえます。

論点が多岐にわたるので絞りこみをかけて感想を述べたいと思います。

ビックバン宇宙論について説明した個所がありますので、その辺に絞り込みをかけて考察してみます。

「ビックバンそのものは宇宙の一点が破裂して広がった」というわけではなさそうです。
台風の目の周辺には渦が巻いています。
その渦の外周といいますか外側が三次元物質世界に対応していると考えているようです。
ただ、いちばん外側の渦と内側の渦は無関係ではありませんから、三次元に限定して宇宙を論じることはおそらく出来ないでしょう。

宇宙論は他次元との関係で論じられるべきだと思います

以前私は以下のように述べました。
数学にはプラス・マイナスがあり、実数・虚数があると述べプラスとマイナスは同じ次元ですから除外すると実数と虚数が残り、次元と対応させて実数は実次元(3次元)、虚数は他次元(霊界)と仮定しました。
実数に対応する宇宙には虚数に対応するエネルギーが充満しており、バランス状態が維持できなくなると、あるいは動かされると渦動が生じます。
虚数に対応する高次元エネルギーには電荷が潜在化しており、渦動すると反作用で電気波が生じます。
電気波は磁気波を誘発し電磁波(光)が発生します。

旧約聖書(創世記)には、『神は「光あれ」と言われた。すると光があった。』と書かれています。

無の状態から宇宙に発生した最初のエネルギーは虚数エネルギーの渦動による反作用によって発生した電磁波(光)ですから、基本的にすべてのエネルギーと光は関係があり、実次元(3次元)と虚次元(霊界)の双方にも関係があると考えられます。

そして、神は光あれと言われた後に光があったということですから、宇宙が創造されるより先に神の意志があったと考えるべきでしょう。
神の意志が宇宙創成に先立って存在したと思います。

次にブラックホールとビックバン理論の矛盾点を考えてみます。

地球には重力が働いていていますが、その重力を断ちきって地球から脱出できる速度は、初速度がVkm/Sで質量msの持つ運動エネルギーは、1/2mv二乗です。
重力の引くエネルギーは、地球の質量Mkg、地球の半径をrkmとすると

重力定数とブラックホール.bmp

で表わされます。
物体の運動エネルギーが、この重力エネルギーより強ければ宇宙に飛び出せます。
少なくとも物体の運動エネルギーが重力と同等である必要があります。
式を変形して速度V(脱出速度)を光速C(30万km/S)におきかえます。
更に速度の計算式を置き換えて半径を求める式に変形すると以下のようになります

重力とブラックホール.bmp



この式の半径rg以下に球が押し縮められると、光も脱出できないといわれるブロックホールになると言われています。 次元と宇宙ここまでわかった(こう書房) 物理小事典参照

この半径のことをシュバルツシルト半径といわれています。
ここまでの結論は、質量が一か所に集中してシュバルツシルト半径以下になるとブラックホールになるということです。

次にビックバンについて簡単に整理してみます。

ビッグバン宇宙論とは、宇宙が超高温・超密度の状態からビッグバンと呼ばれる大爆発によって膨張を始め、温度が下がる過程で素粒子の誕生、元素の合成、星の誕生が起こるとして、宇宙の進化を説明しようとする理論です。
膨張宇宙論とも言われています。

ハップルの法則と背景放射の存在とを有力な証拠として、宇宙の進化を素粒子の大統一理論と結び付けて解明しようとし、その後、ビッグバン宇宙論が主流となりました。

ハップルの法則とは、遠方の銀河はすべて、わが銀河から遠ざかっており、その後退速度は銀河系からの距離に比例するというものです。

1929年ハップルが遠方の銀河のスペクトル線の赤方偏移を系統的に調べることによって見出しました。

ハップルの法則は宇宙が膨張をしていることを示し、この膨張過程を逆にたどれば、宇宙はほぼ一点に集中していることになります。
ハップルの法則は、ビッグバンモデルといわれる膨張宇宙論の基礎を与えています。

背景放射とは、宇宙に一様に存在する温度、約3kの放射。
宇宙から等方的に入射するマイクロ波を捉え、その後のスペクトル分析から2.7kの放射に対応することがわかりました。
背景放射の存在は、1940年代に、ガモフがビッグバン理論から予言していましたが、それを裏付けることになり、ビッグバン宇宙論の有力な証拠となりました。

しかし、ビッグバン宇宙論では説明できない多くの謎が残されています。

やはり一番の問題はビッグバンが起こる前のエネルギーはどうして発生したのか?ということです。

宇宙のいろんな現象を説明する時に、エネルギーがどうして発生したのかという合理的な仮説を伴わない理論は、どこかで矛盾を引き起こす可能性があると思います。
もし、我々の宇宙がビッグバンによって発生したとするならば、それは宇宙創世の最大のエネルギー源でなければならないし、宇宙で起こるあらゆる諸現象のもとをたどっていけば、ビッグバンのエネルギーにたどりつかなければならないはずであります。

また、赤方偏移について考えてみますと、遠い星から来る光ほど波長が長くなります。
ドップラー効果によって波長が長くなると赤い方へとずれていきます。これを赤方偏移といい、遠い星ほど地球から遠ざかっていきますので赤く見えます。
ドップラー効果とは、例えば、救急車が近づいてくると音が高く聞こえますが、遠ざかっていくと音が低く聞こえるのと同じ原理です。

ところが、赤方偏移をおこすのは、ドップラー効果だけではないようです。
光がとおってくる空間に宇宙塵(分子等)があると、赤い方にずれます。また、巨大な質量を持った星の横を通過するときに重力によって波長が伸びる可能性もあるようです。
星雲空間に微塵が存在すれば、遠い星雲から来る光は、多くの微塵のある所を通ってくるので、より多くの赤方偏移をおこすことになります。したがって宇宙が膨張していなくても赤方偏移はおきます。
現に、1970年以降、赤方偏移と距離のあいだに関係がなさそうな天体がたくさん発見されていると指摘されています。
また、光りの中には宇宙空間を伝播する間に、スペクトルが赤い方にずれるものがあると、1987年にロチェスター大学のエミール・ウルフによって提案され、後に実験的に証明されたようです。

また、ビッグバン宇宙論では、物質がどうして銀河団や超銀河団などにまとまったかの説明ができないそうです。
現在の観測事実に矛盾することなく物質をまとまらせるためには、宇宙の物質の90%以上が、未知の物質でなければなりません。
いわゆる暗黒物質です。
銀河団や超銀河団を重力で説明するためには、暗黒物質が大量に存在しなければなりませんが、その存在はいまだに発見されていないようです。
かりに暗黒物質が検出できたとしても、それだけでは、1980年代にみつかった超銀河団を説明することができないようです。
さしわたし25億光年ほどの超銀河団を重力だけでつくろうとすれば、おおよそ一千億年ほどの時間がかかるそうです。
これは、ビッグバンによって発生したといわれる宇宙の年齢より永いので、どこかが矛盾しています。


上記でシュバルツシルト半径以下になるとブラックホールになると説明しました。

そもそも現在の宇宙を創るほどのエネルギーが一点に集中していたなら、シュバルツシルト半径などとっくに超えているはずです。
それがブラックホールにならないで爆発したというのですから、現代科学は矛盾点をはらんでいます。



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posted by ガンちゃん at 02:13 | Comment(0) | 物理・科学・宇宙論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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