信仰のある家庭に生まれて来られること自体、前世の徳である。
お金がなくても徳はある。と真理の書籍に書かれていた記憶があります。
女性に信仰心があり、結婚して家庭を持ち、生まれてくる子供に信仰について語ることができたならば、その子供はすでに幸福を手にしていると思います。
逆に母親がこの世的価値観にどっぷり染まって、唯物論的な考え方に毒されていたとしたら、生まれてくる子供は、なかなか神や仏の教えにふれるチャンス、確率は低くなることでしょう。
ですから、女性が正しい信仰心をもつということが、家庭ユートピアの原点ではないかと思います。
母親の子供に対する影響力は絶大ですから、信仰をもつ女性が増えることが、将来的にも国が繁栄していくための土台になるように感じます。
矢内原忠雄氏は『アウグスチヌスの告白講義』の中で以下のように述べています。
「幼児、とくに母にとって信仰を聞くことのいかに幸福なることであり、たといその時直ちに意識せずとも、人生の風波をこうして、己を難破より救いし無形の力はここにあることを後に到って知る者は少なくない」
幼児が母親から教わった信仰や優しさという無形の力が、子供が大人になる過程で自分自身に降りかかってくる、苦難困難に対して立ち向かっていくための勇気になると説明していると思います。
その時すぐに、子供に理解されなくても、子供はどこかでそのことを覚えているものです。
アウグスチヌスは一時期、マニ教に身を寄せていましたが、母親の説得によってマニ教を邪教として、キリスト教に回心しています。
(マニ教は邪教ではありませんが・・・)
「ありがたいのは母の涙である。マニ教の迷妄がアウグスチヌスの完全なる捕虜となすことを妨げたのは、実はこの涙をもってする母の祈りであった。」と書いていますが、女性(母親)が信仰心をしっかり持っていること自体が、自分のためだけでなく、子供にとっても非常に重要であると思います。
矢内原忠雄氏の見解においても、「素朴ながら彼に(アウグスチヌス)謙虚心をあらしめたものは、幼児において、母から教えられた信仰心と思われる。幼い時から信仰の話を聞かされていることは、大変ありがたいことです。後、躓いたり迷ったりしても、結局、人を暗黒から救いに戻すものは、その信仰心である。」と述べられています。
信仰心をもった女性は、美しいし、子供が人生の苦難に立ち向かっていくための勇気を与えています。
もちろん男性の信仰心も大切ですが、女性の持つ信仰心は子供に将来、大きな影響を与えます。
そして、女性(主婦)の信仰心が家庭ユートピアにとっても非常に大切であると思えます。
家庭ユートピアで育った子供はやがて社会に出てから、大きな影響力を持つようになると信じています。
女性(主婦)が持つ信仰心は、単に自分自身に留まることなく、周りに拡散していく力を内包していると思います。
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