霊界は、波長同通の法則が働いていますから、自分と同じような心の傾向性、あるいは、考え方が近い人たちが集まる世界です。
考え方が近い人たちが集まりますから、それほど違和感なく仲良くやっていける世界でもあります。
しかし、同じような考え方を持った人たちだけの集まりですと、進歩という観点から、停滞していくことが容易に想像できます。
自分と違う価値観を持った人と接触する機会がないのですから、現状維持か停滞を招くことになるでしょう。
天使であっても、地上が進化し複雑化してきますと、過去の経験からでは現代の人々を救うことができなくなると言われています。
ですから、天使であっても地上に生まれ変わってきては、経験を通して新しい情報を得て現代の人々を救う力を得ているようです。
地上は魂修行の場であり、天使たちをつくる場でもあると思えます。
プラトンやソクラテス、シュタイナー、スウェーデンボルグなど自分の経験した霊的現象を知性、理性で整理し、体系化しています。
そこには単に自分の霊的経験という枠をこえて、人類の叡智、普遍性にまで高め、教えとして書物という形で残していただいています。
自分の霊的経験を踏まえ、人類にとって共通する普遍的な部分を、文書として理論的にまとめあげています。
霊界の普遍性、理念・抽象的概念を自分の認識内容として受け取り、個性を通して表現しています。
ヘーゲルは直接的な霊的体験はなかったかもしれませんが、プラトンとは違った真理の表現方法を用いています。
抽象的概念、抽象的理念を整理し、論理的体系的にまとめあげています。
真理は、深ければ深いほど内容自体が抽象性を帯びて、高度な認識力を持っていないと、理解することはかなり難しいのではないかと思います。
その一方として、地上は『悪魔を生む場』にもなっています。
念が強く、心の思いが神仏とは反対の方向に向いていながら、別に意味のおいて多くの人達に影響を与えてしまったら、悪魔の誕生です。
現代は思想的にみてもかなり悪い状況であると言われています。
その原因の一つがニーチェの「神は死んだ」という言葉でしょう。
実際にニーチェの本は読んだことがないのですが、書店にはかなり積まれています。
キリスト教がお嫌いなようでして、自分自身すら救えなかったイエスが神であるわけがないというロジックでしょうか。
ニーチェ自身は神が死んだと言いながら御自身は発狂して死んでいますから、どちらが悪魔と親和性があるかわかるはずです。
現在は、唯物論が蔓延していますから、これが悪魔の隠れ蓑になり悪魔の力を強めている原因の一つであると思えます。
要するに地上は玉石混交であり、多様な価値観があることで魂が進化する可能性もありますが、間違った価値観もありますから、それに引っかかりますと悪魔の発生原因にもなるわけです。
悪魔にやられますと必ず神仏を否定する方向に向きますから、一つのチェックポイントとして注意しておく必要があると思えます。
にほんブログ村 にほんブログ村 幸福の科学