現時点での科学力では、霊的世界を三次元的な意味合い(目で見える形)で、直接証明することは難しいと思われます。
霊界について考えるときに、どうしても次元について考察する必要があります。
次元について簡単にまとめてみます。
図1のようにシリンダーの表面は二次元空間で、「大きい」次元は横軸の直線、「小さい」次元は表面に沿った円です。小さい次元が半径ゼロに収縮するとともにつぶれると、残るは一次元空間の直線のみとなります。
4番目の次元といわれている時間が、広がりをもった世界、つまり過去・現在・未来が同一空間を共有している世界が、霊界といわれる4次元です。
上記のシリンダーの例のように、4番目の時間といわれる空間が一点に収縮したらどのようになるかと想像しますと、縦・横・高さからなる3次元空間に、現在という時間以外に存在しなくなることを意味していると考えます。
四次元以上の高い次元は直接、我々の観測にかからない「小さい」次元という可能性があります。
更に考えてみますと、目に見えない高次元の力が、現実的な物質世界に影響をあたえている可能性が考えられます。
例えば、電気の配線を遠くから見ると線(1次元)が交差しているようにみえます。
しかし、近づいて観察してみますと、配線は長さ以外に横と高さ(3次元)にも広がりがあるために交差することが可能なわけです。
もし横と高さの方向に広がりがなければ電気の配線は、線をまたいで向こうにいけません。
ですから小さい次元(高次元)が実は、私達の世界に大変重要な役割をしているという可能性があるわけです。
図1のように、線のすぐ隣に円がついているように、四次元以降の世界は、あまりにも小さいために観測にかかりませんが、実際すぐ隣に存在します。
例えば三次元空間に存在する我々に対して、四次元(縦・横・高さ・時間)空間、つまり時間の方向に移動できる存在がいるとするならば、縦・横・高さの方向と時間に広がりを持たない我々の視界からは消えてしまいます。
過去か未来の方向に少しでも移動できる存在がいるならば、現在という時間の一点でしか存在が許されない人間の視界からは消えたように見えるでしょう。
過去・現在・未来に広がりを持つ時間が、上記の例で書きましたように広がりを持たない0次元(点)に収縮して観測できないというのが4次元以降であると考えます。
カントは、人間の認識は、感性・直観の試練を経たものでないと客観的認識として確証が持てない。確証がもてない客観的証明ができないものは学問の対象外であると述べていましたが、学問の対象外であろうと霊界は存在します。
更にカントは、我々の五感は、物自体の一面しか感覚することができないと述べていたと思います。
人間の認識には限界があり、感性・直観は物の本質、理念を捕らえることができません。
我々の感性・直観は、物の現象面しか与えられず、物自体は決して人間の認識としてはわかりえない。と述べていると思います。
これは、霊能力を持たない一般の人に当てはまる考えでしょう。
一般の人に当てはまるという意味で正しいと言えるかもしれせんが、科学的あるいは宗教的には正しい考えとは言えません。
アインシュタインの式を参照して考えてみても、どうしても光速を超える理論が思いつきません。
m0:静止しているときの物体の質量
m:動いているときの物体の質量
V:物体の速度
C:光の速度
ブルーバックス:タイムマシンの話し・超光速粒子タキオン 参照
止まっている時の質量がm0なら、速度Vで走る時、質量は式でみるようにmにかわります。
速度Vが光速Cに近づくほど分母のルートの中は小さくなります。
したがってmが大きくなり、V→Cでm(質量)が無限大になってしまいます。無限大の質量は考えられませんから、いかなる粒子も光速を超えることができないと考えられています。
つまり、粒子をいくら加速しても光速を超えることができません。
ある一定の速度から、加速するのに加えたエネルギーが質量に転化するという意味です。
ですから、加速させるにあたってエネルギーを供給するという考え方では、時間の壁・次元の壁を超えることができないという意味です。
しかし、以下のような式ではどうでしょうか。
hは定数なので数値は変わりません。
mV 粒子の速度
λ 波長
つまり粒子の速度が速いほど波長が短くなる、波長と振動数は逆比例しますから、振動数が高いほど速度が速いと考えることもできると思います。
ですから、加速して光速を超えるのではなく、振動数を変化させて速度をあげる、物質の振動数を4次元波動にすることで、時間と次元の壁を超えることができると考えることも可能であると思います。
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