国家のはたすべき役割で、大切な3つの項目は、外交、防衛、エネルギーの確保です。
原発は、自然エネルギーに比べて安価で大量の電力を供給することができます。
自然エネルギー発電の割合は、水力8%、風力、太陽光、地熱による発電は、わずか1%だそうです。
火力発電もありますが、もちろんただでは動きませんので、石油や天然ガスが必要になってきます。
国内では産出されませんので、当然、輸入しなければなりません。
そのための費用が何と年間、三兆円もの膨大なお金がかかっているということです。
どう考えても、原発抜きにしては、日本の産業界などの電力を賄うことは不可能です。
自然エネルギーによって電力を確保しようとする考えは、神話を通り越して妄想の世界に突入したと言っていいでしょう。
にもかかわらず、脱原発が広まっている理由は、放射能による被害が原因であると考えられます。
しかし、本当に放射能は私たちが現在、認識しているように危険なのでしょうか。
放射能については、LNT説と放射線ホルミシス説があるそうです。日本興国論 渡部昇一氏参照
LNT説というのは、どんなに微量であっても、放射能は生物学的に有害でプラスの効果はなく、有害性は放射線量に直接的に比例して増大する。
そして、一定値までは有害はゼロという閾値は存在しない。というものです。
つまり放射線は、どんなに微量であっても有害です。という学説です。
このLNT説の基礎になったのが、昭和二年に行われたマラー博士のショウジョウバエのオスにX線を照射したら、その二代目、三代目に奇形が発生したという実験です。
しかし、その後DNAが発見され、遺伝子の研究が進んだ結果、遺伝子は絶えず傷ついていますが、修復酵素の働きで、傷ついた遺伝子を修復していることが分かってきました。
また、ショウジョウバエは、修復酵素を持たない、例外的な生物であるということもわかってきました。
更に、修復酵素は低量の放射能を浴びると、活性化することもわかってきました。
低量の放射線は身体によいという、放射線ホルミシス説の一つの根拠です。
だからといって放射線が危険ではないと言っているわけではありません。
大量の放射線を一気に浴びれば、やはり危険であるといえます。
風薬であっても、適量以上に飲みすぎれば、身体にとってマイナスに働くでしょう。
塩分であっても適量であれば問題ありませんが、摂りすぎれば高血圧になるでしょう。
日光でも不足しますと、くる病などになります。適度な日光浴は身体によいでしょう。
しかし、真夏に日焼け止めも塗らないで、一日中、日光浴していたら、大変なことになるでしょう。
ですから、放射能であっても低量であれば、修復酵素が活性化され、身体に良いということです。
放射能による身体的影響は、微量であれば逆に身体にとってプラスに作用するというのであれば、今私たちがしなければならないこととは何でしょうか。
今私たちが議論すべきは、原発を止めるか続けるかということではなく、原発によるエネルギーは、日本にとっての生命線であるという認識に立つことであると思います。
そのうえで、原発の安全性を極限まで高めていくべく、改善を続けていくことが大切であると考えます。
日本という島国は、資源がない国です。
それでいて、大量の電力を必要とし、消費している国であります。
なぜ、日本が第二次世界大戦に突入してしまったのでしょうか。
当時の日本を取り巻く世界環境はますます悪化していました。
日本は、ABCD包囲陣にとり囲まれて、石油をはじめとする戦略物資がまったく入ってこなくなります。
Aはアメリカ、Bはイギリス(ブリテン)、Cはシナ(チャイナ)、Dはオランダ(ダッチ)です。
このABCD包囲陣を作って日本を経済封鎖し、石油を一滴も入れないようにしてきました。
実際、これによって日本は瀕死の状態に陥っています。更にアメリカは日本に追い打ちをかけてきます。
「ハル・ノート」を突き付けてきます。
内容は、日米交渉を一切無視し、日本政府が呑めるわけがない要求ばかりを書き連ねてきたもので、実質的に最後通蝶と言っていい内容でした。
日本は、備蓄してある石油がなくなる前に、勝負をかける以外にありませんでした。
それが、日本が戦争に突入した最大の理由であると自分は考えています。
歴史から学ぶとすれば、日本は資源のない国であり、もし、自国でエネルギーを確保することができなければ、他国から輸入する以外にありません。
しかし、エネルギー源を他国に依存するということは危険な状況であり、経済的にも大変な負担になるということです。
ですから、現時点では、原発は必要であり、国家は国民に対して、原発の必要性を説明する義務があると言うことです。
同時に原発の安全性をさらに高めていく必要があります。
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