潜在意識について考えてみます。
潜在意識とは巨大なエネルギーの流れであり、表面意識が一定の方向に思いを向けていますと、その方向にエネルギーが流れ出します。
目に見えない考えが、目に見える形に具現化する働きが潜在意識にはあるのでしょう。
20世紀の発見はいろいろあったともいます。
エネルギーと時間の関係、エネルギーと物質の等値変換、その他いろんな発見がありましたが、21世紀以降更に注目される発見が潜在意識の働きではないかと思えます。
潜在意識を無意識と表現する人もいますが、個人の心の領域で起こっているにもかかわらず、意識されない過程を言います。
潜在意識の存在その作用と創造性は中世の哲学者、プロティノス、キリスト教父アウグスティヌス、トマス・アキナス、神秘学者達は、認めていたと思われます。
近年では、エマーソンが「あなたは1日中考えているとおりの者になる」と述べています。
今の自分の目に見えない考えが、未来を創造しているということを意味していると考えます。
ユングは人類に集団的無意識において、すべての人たちに共通な原型的イメージがあることを発見しました。
自覚的に認識している日常的意識とは別に、自覚していない意識が存在しています。
この自覚していない潜在的な意識が、自分の未来を創造する力として作用します。
表面意識とは通常10〜20%前後、顕在化していると言われています。私達の目が覚めているときに考えたり、思ったりする思考内容で、いろんな方向に思いが拡散していき、あまり目的意識が明確ではない日常性に根ざした意識であると考えられます。
潜在意識は本人が明確に自覚していない意識ではありますが、一定の流れる方向性があり、表面意識ほどには、小回りがきかない意識であると思います。
潜在意識は霊的に巨大なエネルギーの流れであり、潜在意識に蒔かれた思いの種は時間の経過と共に拡大し、実現していきます。潜在意識は、この点で創造性があり、表面意識から蒔かれた種を膨らませて何倍にもしていきます。
また、潜在意識は感情に結びついて恐怖心や心配事を持つと、それが現実世界に投影され、自分自身にその心配事を引きつけてしまいます。
つまり悩めば悩むほど本人にとって問題が大きくなってきます。
潜在意識、心とは頭で理解していても心の底から信じなければ、本来備わっている創造性を発揮することができません。
仏陀の説かれる八正道の正念と関係があるように思えますが、心の法則をマスターし、思いのコントロールが自覚的に行えるようになることが、正しい宗教が説いてきたことなのでしょう。
潜在意識を自覚的にコントロールできるということは、物質世界の法則性の中に、4次元以降の霊的世界の法則が顕現されるということなので、それが宗教的には奇跡といわれるものだと思えます。
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