2015年01月11日

霊的世界を言葉で表現しようとした哲学

霊的世界を言葉で表現しようとした哲学

哲学という言葉だけで関心のない人は拒絶反応がおこります。
しかし、唯物論を土台として構築された哲学は別にして、霊的世界を知った上で、人々に真実の世界観を伝えようとした哲学は、人類の宝であると思えます。
それゆえに2000年以上、語り継がれてきたのだと思います。
自然哲学の祖はタレスであるといわれています。
水が原理であると述べた人だと思いますが、ヘーゲルは「本質は形なきものである。これがタレスの原理の核心です」と述べています。
確かに水は霊的な本質を表現していると思えます。水は温度によって気体、液体、固体の物質の三形態に変化しますが、水という本質は変わりません。
霊体も人間として肉体に宿り(固体)、やがて地上を去り目に見えない存在(気体)に移り変わっていきます。
私達が観察できる自然界から確認できない霊的世界を考察していくのが哲学の一つの使命かもしれません。
ヘラクレイトスは、感覚的なものの一切は流転し、したがって感覚的な学問は存在しえない。そこで理念が必要になってくるといわれていたと思います。
帰納的な推理によって普遍的な理念を明らかにしようとされたのかもしれません。
また、仏教でいう中道や空の思想がヘラクレイトスの哲学と共通しています。

仏典には、「あらゆるものには本体がなく、その意味で、ものは空です。幻術師がつくり出した幻が、どれほど大きな光景であり、千変万化しようとも、本体としては存在しないのと同じであります。独自の性質を持たない無自性なものです。」と書かれていますが、万物は流転するという意味と同じであると思えます。

ヘーゲルはプラトンの哲学について、「かれの作品にはヘラクレイトスからの引用がたくさんあります。プラトンは若い頃の哲学の教養を間違いなくヘラクレイトスから得ているので、ヘラクレイトスをプラトンの師とよんでいいほどです」と述べてうえでヘーゲルご自身も「ヘラクレイトスの命題で、私の『論理学』のうちにとりいれなかったものは一つもありません」と言わしめています。

仏教との関係でヘラクレイトスの思想を考えていきます。
ヘラクレイトスは、「生まれてから、生きていくつもりになるが、それはまた、死を覚悟することなのだ」
と言われていますが、善勇猛般若経には、「出現する性質のものは、なんでもすべてが滅する性質をもつ」「出現の本質、それはおのずから破滅することであり、それが『滅』である。」
「生起と同時に滅である」と書かれています。

これはすべての存在は、滅びを内包しているということを述べていると思いますが、ヘラクレイトスは霊的世界を知っていたのではないかと思います。
ソクラテスやプラトンが霊的世界を実体験し真実の世界観を対話形式で明らかにしようとしています。
プラトンの著作である国家やパイドンには霊的世界について非常にわかりやく説明されています。

総裁先生の『ヘーゲルに聞いてみた』には観念論哲学とは目に見えないものを言葉で表したものと言われています。

結論として、宗教、哲学、思想、学問の使命は真理を明らかにすることであり、すべての人が入りやすいところから、真理の探究をすることが大切なことであると思います。

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posted by ガンちゃん at 02:29 | Comment(0) | 哲学的認識論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月07日

予言と不確定性原理 未来は変わる

予言と不確定性原理

不確定性原理は次のような式であらわせます。

プランク定数 ジュール.jpg


ΔX×ΔP≧h
ΔX:位置の不確かさの幅
ΔP:運動量の不確かさの幅
h :プランク定数


Δt×ΔE≧h
Δt:時間の不確かさの幅
ΔE:エネルギーの不確かさの幅
h :プランク定数

Aは粒子の位置と速度を同時に決まった値を取ることができません。そのために、電子を狭い場所に閉じ込めると(位置を確定しようとすると)、運動量・速度の不確定さが大きくなってしまいます。また、速度を確定しようとすると、今度は電子の位置が不確定になります。

Bはごく短い時間なら(時間を確定しようとすると)、エネルギーの不確定さが大きくなり、一時的にどんな大きなエネルギー値でも、また正のエネルギーだけではなく負のエネルギーも取り出すことができます。これをエネルギーの「ゆらぎ」とよんでいます。
素粒子 ナツメ社・重力と一般相対性理論 ナツメ社 参照

このようにどちらか一方を確定しようとすると、片方の不確定さが大きくなって同時には分からないとうことです。
視点を変えてみると、観測者がどちらを選択するかで(例えば速度をすてて、位置を確定しようとすると)自然は観測者が測定したい形をとって観測されます。つまり人間が観測方法を選択することで自然現象がちがって測定されます。
これは、言葉を変えれば人間の意識によって自然現象が変化するというようにも考えられます。
一般的には理解しがたいことですが、霊界においては同じ対象を見ても、その霊人の心境や認識力によってちがって観察されるわけですから、素粒子の世界は霊的世界に近いところにあると思います。

予言は不確定性原理と何か関係があるのでしょうか

未来に対しての予言は、一般的にいって確定的なものではないと思っています。このような原因行為に対して、このような結果になるという因果関係的な要素があると自分は考えています。また、それが人類全体の集合想念にも関係があるので、現代という時代がどういう価値観のもとに動いているかを判断できれば、予測はある程度できるのではないかと考えられますが、いろんな条件が複雑に関係しているので、未来に関してはやり不確定要素があると考えます。

しかし、未来に対しても縁起の理法によって、あるいは自助努力の精神で変えていくことは可能であると自分は信じています。

唯物論的な考え方を捨て去り、仏や神の存在を信じ、霊的世界を確信し、人間の本質は霊的存在であり、すべての人間には仏性が宿っているという点で個人は独立した存在ではなく兄弟であり、それゆえに愛の思想が大切なものであるということ信じることができれば、地球はユートピアに近づくと思います。

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posted by ガンちゃん at 19:31 | Comment(0) | 物理・科学・宇宙論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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