2014年07月17日

知ることと信じること 福音書からみる信仰

知ることと信じること 福音書からみる信仰

ヨハネの福音書には、有名なトマスの話が出ています。
イエス様の復活に際に、イエス様がトマスに対して「あなたの指をここにつけて、わたしの手を見なさい。手をのばしてわたしのわきにさし入れてみなさい。信じないものにならないで、信じる者になりなさい。」
イエスは彼に言われた。「あなたはわたしを見たので信じたのか。見ないで信じる者は、さいわいである。」と述べられています。

「見ないで信じる者は、さいわいである」この一言に信仰心についての大切な考えが述べられていると思います。
実際に目や耳などで得られた視覚情報を知覚内容に変換して、対象を認識します。感覚器官を通して外界の情報をつかめなければ、自分の内的な知覚内容に翻訳できませんので認識できません。

認識できない、自分にとって「わからない」ということが否定につながっていいのかという問題です。すべてとは言いませんが、学者などは自分の学説によって説明できる領域を超えた現象に関しては、目の前で事実を突き付けても認めようとしないでしょう。真理、本当の正しさを求めるよりも、自己保身が優先している姿でしょう。

知るということは事実の確認です。あるいは個人差がありますが、認識力の広がりを意味していると考えます。それに対して信じるということは、現在進行形で自分の知ることができる範囲を超えた世界が実際に存在するということを認めることです。

わたしたちは肉体に宿ることによって不完全な生き方以外にできません。完全な人生を生きることができない以上、あるいは完全は知性や理性を持つことができない以上、自分の知ることができる以上に無限の信じる世界が広がっているということを認めなければなりません。
これは信仰心とも関係すると思われますが、謙虚さが大切であると(自分も含めて)いうことです。

無限に存在する信じる世界の片隅に、知ることができる世界がひろがっているというのが真実であると考えます。

20世紀の哲学者カール・ポパーは「プラトンの呪縛」を語ったとされる哲学者です。
ポパーは哲学者の使命とは、原始人たちの、無知蒙昧のタブーの社会、精霊信仰の素朴なアニミズムからの解放である・・・にもかかわらずプラトンは霊魂信仰や原始人が考えていたような素朴な魂の転生輪廻説を持ち出して、せっかく陽の当たる世界に出てきた人々を、またしても、洞穴のなかに閉じ込め、呪縛した。黄金の法参照

はたしてポパーが言うように、霊魂信仰や、魂の転生輪廻を信じることは原始人の考えなのでしょうか。
現代では、客観的証明ができないものは、事実認定されませんし、実際に霊やUFOを見たとしても事実認定しないでしょう。学問領域としては対象外ということで脚下ということになるのでしょうか。

信じるという行為は、人間にとってそれほど低いレベルなのか検証します。

人間には「感性」「知性」「理性」「悟性」という心の領域があります。
感性は物事を感覚的にとらえようとしますが、そのなかには価値判断が含まれていませんので、善に転ぶのか、悪に転ぶのか不安材料があります。

知性は狭義の意味で計算的な頭脳といわれています。この知性の中核をなすのが記憶能力と判断能力です。この2つの能力で知性が形成されていると考えてよいのではないかと思います。
記憶能力は、物事をよく知っている、情報収集能力であると考えます。
判断能力は、情報の分析能力であると考えていいと思います。

悟性とは、哲学的にはいろんな意味付けがされていますが、ここでいう悟性とは宗教的な悟性です。
宗教的な悟性の下支えとして、知性・理性があります。
知性と理性をベースにした霊的な直観だと定義します。

宗教によって信仰とは、目に見えない尊い存在、偉大なる高級霊及び神仏を信じ、敬う心であろうと思います。これは先ほど定義しました、知性・理性をベースにした霊的直観に対応するもので、人間としては高度な認識であると考えます。



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posted by ガンちゃん at 01:46 | Comment(0) | 宗教・思想について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月15日

大天使ガブリエルについての考察

大天使ガブリエルについての考察

大天使ガブリエルは、通信役として知られている天使です。
ルカによる福音書には、以下のように書かれています。
「御使ガブリエルが、神からつかわされて、ナザレというガラリヤの町の一処女のもとにきた。〜名をマリアといった。御使がマリアのところにきて言った。
「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます。」この言葉にマリアはひどく胸騒ぎがして、このあいさつは何の事であろうかと、思いをめぐらしていた。
すると御使が言った。「恐れるな、マリアよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。見よ、あなたがみごもって男の子を産むでしょぅ。その子をイエスと名づけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。」
受胎告知です。
旧約聖書のダニエル書の第8章ではこのように書かれています。
「ウライ川の両岸の間から人の声がでて、呼ばわるのを聞いた、ガブリエルよ、この幻をその人に悟らせよ。すると彼は私の立っているところに来た。
また、第9章では「わたしに近づき、わたしに告げて言った、ダニエルよ、わたしは今あなたに、知恵と悟りを与えるためにきました。あなたが祈りを始めたとき、御言葉が出たので、それをあなたに告げるためにきたのです。あなたは大いに愛されている者です。ゆえに、この御言葉を考えて、この幻を悟りなさい。」
この文章から天使ガブリエルがユダヤ教にも関係があると考えられます。ダニエル書には、ガブリエルだけでなく、ミカエルも登場します。
「天使の長のひとりであるミカエルがきて・・・」
「まず真理の書にしるされていることを、あなたに告げよう。わたしを助けて、彼らと戦う者は、あなたがたの君ミカエルのほかにはありません」
天使ガブリエルは、ユダヤ教にも関係があります。

また『コーラン』にもミカエルとガブリエルの二人の大天使が登場します。
「神と天使たちと、その使徒たちと、ガブリエルとミカエルとの敵となる者はだれか。神こそ不信者どもの敵なのだぞ」
旧約聖書とコーランにはガブリエルとミカエルが関係してきます。

以上のように大天使ガブリエルは、旧約聖書、新約聖書、コーランの宗教にまたがって関係していますので、重大な秘密が隠されているのではないかと推測されます。

以下は自分の考察であり、公式見解とは全く関係ありません。
通信をご担当されているということは、情報を発信し情報を管理されている可能性があるのでしょうか。
世界の宗教に関する情報を入手し、天使ガブリエルの上位に位置する大天使からのメッセージを翻訳しながら、使命を担っている預言者に直接的あるいは間接的に下ろされているのでしょうか。
キリスト教とイスラム教の宗教観あるいは価値観の違いによる争いは歴史的にも永く続いているので、解決していくための役割も、もしかしたらあるのだろうかと考えてしまいます。

宗教間の争いは神の責任ではなく、そのメッセージを受け取る側の人間の認識力の限界が、他の宗教を排斥する原因となり、多様な現れ方をする真理の側面のみを捉えて、お互いに違いの部分を攻撃しているのではないかと考えます。

対立と闘争があるところには、弁証法による統合が成立する可能性があると自分は考えます。
矛盾にみちた世界を総合的にとらえるには、弁証法によるほかはないとヘーゲルは考えていたと思います。否定の力と統合の力という、一見矛盾するかに見える二つの力がはげしくせめぎあうのが弁証法で、ヘーゲルは現実の世界の一切の運動、一切の生命、一切の活動の原理としてみなしていました。

しかし、キリスト教とイスラム教に天使ガブリエルが関係しているということは、対立しているなかにも、両宗教のなかに共通する接点があるはずだと考えられます。
弁証法的に対立矛盾する概念を、上位概念で統合できるのは、主エルカンターレの法による以外はないと自分は考えます。

また、天使ガブリエルは女性という見方もあるようです。
女性の特徴は調和にあります。
上記でユダヤ教、キリスト教、イスラム教には接点があるのではないかと書きましたが、女性特有の調和の光によって、三宗教が独自性を失わず和解できることが望ましいと思いますが、そのような役割の一端なりとも天使ガブリエルが担っているような気がします。

ユダヤ教は、旧約聖書としてまとめられていますが、イエス様は旧約聖書を学ばれていますので、キリスト教とユダヤ教は全く違う宗教ではないと考えられます。

わたしは、この三宗教が仏教的な転生輪廻の思想を受け入れることで、争いの解決の糸口がみつかるのではないかと思います。
現在は日本人だが、過去世はキリスト教徒だったかもしれません。あるいは、今回はイスラム教を学んでいるが過去世は、ユダヤ教を学んだことがあるかもしれません。

転生輪廻の思想を信じることで相手に対しての憎しみを愛にかえていける可能性もあると考えます。




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posted by ガンちゃん at 10:46 | Comment(0) | 宗教・思想について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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