本日は、千葉3区支部長の小野田真理子(おのだまりこ)氏より、「脱ゆとり教育は本物か?」と題し、3回目(最終回)のメッセージをお届け致します。
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【小野田真理子氏寄稿】
この4月から新指導要領実施の新学年が始まりましたが、「教科書は必ずしもすべてを教える必要はない」という下限規定について、保護者と教師の間の意識にズレがあることをお伝え致しました。
それでは、生徒と教師の意識のズレはどうでしょうか?
今、「小学生が教科書をどれくらい理解できているか?」という問いに対する興味深いデータがあります。
生徒からの回答として、「8割以上理解している」が18.6%、7〜6割以上理解している生徒の累計が53.2%。すなわち、教科書を半分以上理解していると考えている生徒はほぼ半分に過ぎません。
一方、生徒が「8割以上理解している」と考えている教師は61.0%、7〜6割以上理解していると考えている教師の累計は97.3%で、ほとんどの教師が生徒が教科書を半分以上理解していると回答しています。
このように、生徒と教師との間には大きな意識のズレが生じています(出典:'08年11月〜'09年1月調査、財団法人中央教育研究所HP、研究報告No.72p.125参照)
→http://www.chu-ken.jp/pdf/kanko2106.pdf
では、「新指導要領」によって「1.4倍教科書」になった場合、生徒の理解はどうなるのでしょうか?
これで本当に「ゆとり教育脱却」と言えるのでしょうか?
私は「ゆとり教育脱却」のためには、小学生、中学生にもきちんと習得すべきハードルを明確に提示し、それに対して、教師が責任を持つシステムが公教育には必要であると考えます。
小野田 真理子
HP:http://onodamariko.blog111.fc2.com/
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